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40万円までで「すごい」と言われる車たち~ジャガー編~

2017年度上半期のジャガーの登録台数は1,102台、輸入車の中でのシェアは0.66%でした。メルセデス・ベンツのシェアは約20%ですから、なんとその差、30倍にもなります。

この数字が示すとおり、ジャガーって、あまり走っていない車で、しかも結構高級車のイメージがあるので、皆が値段を知らないのです。

ですから、さらにその中でもマイナーな部類になるSタイプなどに乗っていると、年式も見当がつかないし、価格なんて、全然わからない。ただ、ジャガーだから高そう。しかも革シートだしインテリアも、木と革が使ってある感じだし……という感じが一般的な感想です。

実際に、私が乗っていたときも、40万円しないで購入しているにも関わらず、いくら中古でも200万円くらいは、かかったでしょう、などと言われたくらいです。

ということで、ジャガーもかなりお勧めの車です。

ただし、ジャガーはそもそもそこまで車種が多いわけではなく、どんどん車種を増やして来たのがここ数年なので、40万円を切る車はまだまだ少なく、選択肢は、非常に少ない状態です。

ですから、2種類になってしまいますが、私自身が乗っていて非常に気に入っていたこともあり、お勧めのメーカーでもあるので、力を入れてご紹介させていただきます。

◯40万円まででお勧めのジャガー

  • Sタイプ
  • XJ

ジャガーSタイプ

この車は、かつて私の愛車でした。

非常に気に入っていたのですが、他の車も乗ってみたいということで手放しました。

サイズが幅182センチ、長さ4メートル90センチというミドルクラスで、日本の狭い道路でもなんとかこなせる大きさで、しかもそれなりに乗員がリラックスできる大きさなのです。

しかも、高級感は抜群。乗り心地も市街地ではすごく良く、いつでもドライバーズシートに収まった瞬間に、居心地の良さを伝えてくれるインテリアに囲まれ、幸せな気持ちになりました。

また、あとで出て来るXJは、外見が男性的で、女性が運転するには少し抵抗があるかもしれませんが、こちらは丸い感じのデザインで、少し女性的な要素もあり、女性が運転しているとすごく上品に見えると思います。

私が所有していたのはV6、3リッターのモデルでしたが230馬力ほどで、非力だと感じることもなく、エンジンの繊細な感じも気持ち良く感じられました。

他の車も乗ってみて、ジャガーは芸術品、という気持ちで車作りをしているのだろうな、と思っています。

この車は、2002年式まではフォード車の傘下で作られており、外観はそこまで変わらないものの、内装を見ると、2002年までのモデルとそれ以降のモデルは、ひと目で違いがわかります。

また、2002年までのモデルでは故障も多いということなので、もし、この車を選ばれるのであれば、間違いなく2003年式以降のモデルを選んで下さい。

2003年式以降で、内装を確認していただき、センターコンソール(ドライバーズシートと助手席の真ん中)にそれなりの大きさのディスプレイがかっこよく収まっているモデルであれば、大丈夫です。

また、2003年式以降が中期モデル、その後後期モデルもあり、後期モデルは、一番目立つところで、スピードメーターの円のところにシルバーの飾りがついているので若干かっこいいですが、中期、後期については、その車の状態を重視して選んで下さい。

この車は走行距離が10万キロを超えても、それなりに良い状態で販売されているものも多いので、うまく6万キロ以下で手に入れて、きちんと整備していけば、結構長く付き合えるはずです。

ジャガーXJ

この車は、言わずと知れたジャガーのセダンの中のフラッグシップモデルです。

個人的には、最終型のデザインが、あまり好きではなく、どちらかというと2002年式モデルまでのほうがかっこ良いと思っています。

また、真ん中にあるディスプレイですが、もう数年前から地図の更新がされておらず、実際に私がSタイプに乗っているときも、他のナビを併用していたくらいですし、テレビもデジタルには対応していないので、どうせならディスプレイのついていない2002年以前のXJをお勧めします。

2002年式で6万キロ以下のXJ、ディーラーのメンテナンスもきちんと受けています、というものが見つかると良いですね。

故障しやすいとか、いろいろと言われていますが、これは40万円までだからこそチャレンジできることかな、と思っています。

最悪の場合1~2年しか持たないかもしれませんが、それでも素敵な車にこの値段で乗ることが出来るというのは、ある意味嬉しいと思えませんか? そう思える方に、ぜひ乗っていただきたいな、と思っています。

XJとかになると、若干古くても、こだわって乗っているんだな、と思ってもらえますし、やはり200万円程度は出してその車を買ったんだろうな、車好きなんだな、こんな車に乗っているなんてすごいな、と思ってもらえるはずです。

私は、以前半年ほど、車買取のアップルという会社のフランチャイズで働いていたことがあります。この時に何百台もの車に乗りましたが、その中で一番印象的だったのが、このXJのスーパーチャージャーのモデルでした。

エンジン音が気持ち良く、運転していて、

「なんだ、この車、すごいな、乗ってみたいな」

と思った車で、半年間で、そこまで「いいな」と思った車は他にはありませんでした。